子連れの行商
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昨日はお昼少し前から祖母の告別式に参列。
私の祖母に対する小さな時の思い出は、祖母の家に遊びに行くと必ず横になっていた病弱なイメージであった。祖父が亡くなったら、正直なところ、気落ちして亡くなってしまうのではないかというのが、親戚全員の見解であったが(昨日の親族会の叔父のスピーチでも同様のことが語られた)、祖父がなくなった後、しばらくしてから祖母は次第に元気になった。和食が好きだった祖父が亡くなったことにより、和食以外の洋食他色々なものを食べるようになり、その結果、食も太くなったことに一因があるのではないかと思う。まぁ、長生きに関しては、男性よりも女性の方が圧倒的に強いのではあるが・・・。
昨日の告別式後の親族会では、ある叔父より祖母が体を悪くした経緯について初めて話を聞いた。私の親父の兄弟姉妹は6人いるが、祖父は公務員だったこともあり、今と違って戦後直後の公務員は給料は薄給でとてもではないが一家8人で食べていくにはまったくお金が足りなかった。そこで祖母は小さな子供を連れ(仕事中、預ける先もなかったので)、重い荷物を背負って一軒一軒を回る行商の仕事を何年もやっていたとのことだ。おそらく今でも午前5-6時頃の山手線や京浜東北線に乗り込んでくる行商のおばさんと同じイメージではなかろうか?それですっかり体調を崩してしまい、私の幼少時の昭和40年代には常に臥せっているような状態だったらしい。
小さな頃は「何故、病弱なんだろう?」という疑問すら持たないほど、祖母の病弱さを当然のごとく受け入れてしまっていたのであるが、叔父の話を聞いて、体を壊して行商をしてまで、うちの親父や親族を育ててくれた祖母にすごく感動してしまうとともに、深い感謝の念をもった。
晩年は親父をはじめとする叔父・叔母に囲まれて、96歳の大往生をとげた祖母。安らかに眠っていただきたい。


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